女性のものはあまり無いとは思いますが、
ラルフローレン、RRL(ダブルアールエル)のダメージ加工は、
わざと生地にダメージを付けて、
当て布をしてミシンをかけたり、
色を落としたり、
ペンキをぶちまけたようにしたりと、
ここまでやるか、っていうものがあります。
加工には相当手間が掛っていますから、
勿論、加工無しの物よりもお値段は張ります。
いくらカッコいいと思って購入したとしても、
クリーニング屋がそれを着て仕事をするには相当な覚悟が必要です。
ダメージのところにミシンをかけているところを
「こんな風にお直しできますから」
なんて説明が出来る事が関の山です。
ペンキをぶちまけたズボンを穿く勇気などありません。
休みの日でも躊躇われます。
わざと汚したり破いたりして、
イイ感じだと思えるものに仕上げたものを欲しい方もいらっしゃいます。
革のライダースジャケットも、何年も着込んで、
ヒジのところのシワが曲がったまま取れなくなっていたり、
色も褪せてしまっていたり、
袖口や襟がクタクタになって色が無くなってたりするのもカッコいいと思います。
でも、そういうラギッドな雰囲気がカッコいいと思うのは、
圧倒的に男の人ではないですかね。
女性は色落ちしたジーンズを穿いたとしても、
トップスはどこかキレイ目な着こなしになりませんかね。
男から見るとカッコいい人でも、
女性から見るとただのキタナイ人になる可能性はあると思います。
男性と女性の感性は違うと思います。
さて、
ルイ・ヴィトンのモノグラムのバケットPMをお預かりしました。
お客様が娘さんからプレゼントされた物だそうで、
大切に使いたい、とお持ち下さいました。
ヌメ革の部分もアメ色に変わってきて、
自然な感じの味がでているバッグに思える状態です。
ラギッドな感じが嫌いではない私としては、
差ほど気になる状態でないように思えましたが・・、
お客様が気になっているのは持ち手の黒ずみです。
このくらいならやっぱり気になりますかね。
女性の方なら相当気になる方はいらっしゃるかもしれませんね。
↓
バッグ全体をクリーニングしました。
持ち手の黒ずみも、洗ったことで、かなり改善されたと思います。
ただ、洗ってキレイにできるのはここまでだと思います。
革の部分を新しいもののような色に染める事も考えましたが、
お客様と話合った結果、塗らないことにしました。
バッグの裏地は合皮ですし、劣化も進んでいる状態でした。
コーティング製品は必ず劣化してしまいます。
劣化したものは多少劣化を抑える事も出来なくはないのですが、
新しい物のようには出来あがりません。
裏地のダメージが容易に見えるデザインですので、
ヌメ革を染めてしまうとバランスが悪くなります。
バッグ、財布、靴など革を使ったアイテムのクリーニングは、
興味のある方が多いです。
ただ、それらのアイテムには洗濯表示が付いていないですよね。
洗う事を想定していないからです。
革のアイテムのクリーニングは、
リスクのご説明は必ずさせて頂いております。
それは革は変化が出易い素材だからです。
お客様にとってはクリーニングがイケそうな雰囲気のものでも簡単ではありません。
布と革の財布なんかは、革の分量が少ないので、
一見簡単そうに見えますが、洗った場合、
革の部分から色がじわっと出てくるものが多いです。
バッグも財布も、
汚すつもりなんてなくとも、
いつも持ち歩くものだから必ず汚れてきます。
ご自分でまめにお手入れされることもいいと思います。
でも、ご自分でできないお手入れが必要になる時もあると思います。
そんな時は、
あまり汚れがひどくならないうちにご相談下さいませ。
ご用命を頂きまして有難うございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」「リペア」の御相談承ります。
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お見積りは無料です。
宅配便での染み抜きクリーニングも承ります。
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