ハーフコート、接着の剥離。

昨年のセミナーに参加した時の、
講師の先生がおっしゃった言葉がいつも頭から離れません。
『何だかんだ言っても、自分が出来る事しか出来ねぇんですよ』
講演の最後におっしゃった言葉です。
そう言ったのはジャイロコンサルティングの大木所長。

ほんとは、人の話を長時間聞く事が得意じゃありません。
人から強制されるのも得意じゃないです。
ただ、行った限りは何か一つだけは持って帰ろうと思っています。
その日、一つ持って帰ってきたのが、その最後に聞いた
「何だかんだ言っても・・」という言葉でした。
大木所長には大変失礼なのですが、その他の話は全く覚えていないのですが・・。

私の出来る事は、
クリーニングや染み抜き、メンテナンスを提供して、
お客様から喜んでもらう事です。

商売をしている先輩や後輩の友人、知人が沢山いますが、
今回の震災の影響で、想定外の事が沢山起こっています。
商売に影響が無い人はまずいないです。

「やれる事しか出来ねぇ」訳ですから、
今、出来る事を精一杯やる事が、
復興に少しでも貢献できる事なのかもしれません。
何とかお金を回していかなければ、皆がおかしくなってきます。

自粛自粛で、
町内の飲食業界もキャンセル続きだとも聞きました。
商工会の歓送迎会もどうするか、なんて話もありました。
先月末の理事会でも話になりましたが、いつも通りにやる事が決定しました。
小さなことからコツコツと。
日常に戻そう。
そんなことを言う方が周りには沢山います。

さて、
今日ご紹介するのは、
ボンディング加工されたレディースのハーフコートです。
接着剤や樹脂加工されたものは、
いつかは劣化して剥がれてきます。

前部左側、洗浄仕上げ前。
バブリング(剥離)部分多数あります。


洗浄後、修正しながらの仕上げ。
このくらいでしょうかね。


前部右側。




仕上がりです。


このくらいなら、もう1シーズンイケるんじゃないですかね。
画像では分りづらいシミも沢山付いていて、
それも抜きましたからキレイになったと思います。

ボンティング加工品は、
早かれ遅かれ、こうなって(劣化して)しまいます。
何万円もするアウトドアウエアのゴアテックス生地だって
劣化は避けられません。

洗うから剥がれるのではありません。
洗わなくてもコーティング加工された物は劣化します。
とても軽量で、素晴らしい効果が得られる加工方法ではありますが、
気を使ってお手入れされたものでも、
いつかは劣化してきます。

気泡が出来てしまったようになったものは、
機械仕上げだけでは直らないと思います。
今回は、ハンドアイロンで一か所ずつ修正しながらプレスしました。
全部が直るわけではありませんが、
今回のものは着用可能になったと思います。
良かったですね。

ご用命を頂きまして有難うございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」「リペア」の御相談承ります。
お気軽にお電話、メールにてお問い合わせ下さいませ。
お見積りは無料です。


宅配便での染み抜きクリーニングも承ります。

菊地クリーニング  ホームページ
http://www9.plala.or.jp/kclean/

〒990-0401
山形県東村山郡中山町長崎4431
TEL  023(662)3058
メール kikuti.masasi@cream.plala.or.jp
営業時間AM8:00~PM8:00 日曜定休です。
ご紹介している画像は、同じような事例で
お悩みの方の参考になりますように、
独断で掲載しております。
掲載に関しまして不都合な事がございましたら
お手数ですが、上記まで御連絡下さいませ。

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