大切な洗濯物は自分で洗う派、ですか?
それとも、大切な物ほどクリーニングにお任せする派、ですか?
クリーニング屋もたくさんあって、
営業スタイルも様々です。
大切なものだからこそ人には任せたくない。
同じようなタイプのものも新しい物が有るのだけれど、
今、持っているアイテムのほうが良い。
名品と言われる物の「復刻版」は出ているが、
やっぱりオリジナルの物がいい。
そんな事で大切にされている物ってありませんか?
全国にはたくさんのクリーニング屋があって、
洗い→乾燥→仕上げという工程は一緒でも、
作業の内容はそれぞれのお店でみんな違うのではないですかね。
全国各地には、たくさんのこだわりを持ったクリーニング店が存在しています。
ご自分のお住まいの地区なら、
どこのクリーニング店なのかを調べたい場合は、
ネットで検索されれば、良い感じのクリーニング店は見つかるのではないのでしょうか。
どこまで踏みこんだ作業をして、どこまで汚れや染みをとってくれるのか、
どんな加工をしてくれるのかなど。
一度問い合わせてみるのも一つの手ではあると思います。
今日ご紹介するのは、
当店ではご依頼が多いパタゴニアのアイテムです。
背中や胸、袖などに、
派手にブランドロゴを配しているアイテムはTシャツくらいなもので、
アウターに関しては、目立たないブランドタグが付いている、
至ってシンプルなデザインのものがほとんどです。
パタゴニアファンの方は、
機能性に対しての信頼度も高く、
飽きのこないシンプルなデザインもお気に入りなのではないのでしょうか。
同じようなアイテムでも、
付いているモデル名は沢山ありまして、
覚えるのも一苦労です。
今回のモデルはナイトロⅡというジャケットです。(教えて頂きました)
お客様から頂いたメールにはこういうご説明がありました。
パタゴニア ナイトロⅡジャケット バターナッツ黄色。
全体的に黒ずんでいます。
染みではなく、薄汚れといった感じです。
特に袖内側、腹周りです。
総合的にキレイに、撥水加工をバッチリお願いいたします。
ケアラベル(洗濯表示)はご覧の通りです。
海外の表示ですが、ドライクリーニング×、
40℃までの水温での洗濯機での洗濯が可能です。
↓
パタゴニア・ナイトロⅡジャケット。
画像では分りにくいのですが、黒ずみの汚れ。
フラップの中にあるファスナーの部分が盛り上がっている部分や
縫い目が厚くなっている部分がどうしても擦れて汚れてきます。
胸まわり。
↓
裾まわり。
↓
袖。特にヒジの部分。
↓
仕上がりです。
表地はナイロンです。
メールに書いて頂いた通り、
確かに薄汚れた感じではあります。
ただ、これと言った致命的な大きな染み等も無く、
そんなにコンディションは悪くないと思います。
こちらのお客様のお品物が、
もし家庭でお手入れされていたのなら、
上手にお手入れされているのではないでしょうか。
家庭洗濯の場合、
通常の洗濯で取れづらい染み汚れは、
ススのような不溶性のものや油が混じった油性の汚れです。
本来ならドライクリーニングが有効なのですが、
この洗濯表示ではドライクリーニングが出来ない表示になっています。
パタゴニア製品全般がドライ不可のものだらけだと言ってもいいくらいです。
販売店でどうご説明されるのかは分りませんが、
お客様でパタゴニアをお持ちの方は、
ドライクリーニングはしてくれるな、とおっしゃる方が多いです。
裏地にコーティングになっている物も多いですし、
縫い目に裏からシームテープを貼って、
防水を補強している物も多いです。
そう考えますと、テープやコーティングを剥がしたくないので、
なるべくドライクリーニングは避けたいのかもしれませんね。
水洗いするよりは剥がれやすくなる時もありますから。
このリスクをご了解頂ける場合はドライクリーニングする場合はあります。
「どうしてもキレイにしたい」という場合。
剥離するかもしれないリスク、をご了解いただける場合です。
今現在の状態をキープしたい場合はドライを避けます。
裏地のコーティングやシームテープの剥離は、
ドライクリーニングだけで剥がれる訳ではありません。
表示通りに水洗いだけしていても劣化はしてきます。
コーティングなりテープなり撥水加工なり、
そういった加工したものは永久に効果があるものではありません。
今回お預かりしたジャケットですが、
お預かり時よりはキレイにはなりましたが、
黒ずみは薄く残っている所があります。
ジャケットの状態を考慮しまして、
当店で出来る事は今はここまでです。
パタゴニア製品に限らず、お預かりしたものは、
もしもこの品物が自分のものだったら、どこまで踏み込んでどう作業をするか、
をいつも考えて作業をいたします。
「キレイさっぱり、何事も無かったように。」
仕上がり、洗い上がりは、あくまでそれが理想です。
でも、大切に永く着用したい気持ちが有る場合は、
無理をしてダメージになってしまうことは避けたいです。
アウターとしての役割りが果たせる「ギア」として使える事。
でも汚れ落としはなるべくギリギリのところまで取りたい。
この塩梅は難しいです。
いつも色々考えながら作業をしております。
洗い上がったものには、当店の撥水加工をお付けしました。
今回のお客様はリピートして頂いたお客様ですが、
以前にもパタゴニア製品をお手入れさせてもらった事があり、
NIK WAXの撥水加工より、当店の撥水加工のほうが効くよ、と言って頂きました。
そうですか。
それは嬉しいですね。
効く撥水加工だとは思っていましたが、
もっと自信が持てるようになりました(笑)
汚れたら洗う、という感覚の方もいらっしゃるでしょうが、
実はそうでないほうが品物に対しては優しいのです。
染みや汚れが酷くなればなるほど、
使うもの(薬剤など)がキツイものになってきます。
汚れもすごく取れて、環境にも優しくて、
品物にもダメージが出ない。
そんな洗剤や染み抜き剤があればいいんですけどね。
現実はそうはいかないのでございますよ。
良い状態の物はそのままキープする。
染みや汚れは早めのお手入れでキレイにしておく。
そんな事を心掛けられますと永くお使いできるはずです。
※パタゴニア製品のお手入れは同社が推奨するNIK WAX製品での洗浄、撥水加工が可能です※
(料金に関しましては、オプション料金となります)
ご用命を頂きまして有難うございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」「リペア」の御相談承ります。
お気軽にお電話、メールにてお問い合わせ下さいませ。
お見積りは無料です。
宅配便での染み抜きクリーニングも承ります。
菊地クリーニング ホームページ
http://www9.plala.or.jp/kclean/
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