不変なアイテム。
ブルックスブラザーズのBDシャツ(ポロカラーシャツ)とか、ラコステのポロシャツ。
バラクーダのスイングトップやコンバース。
リーバイス501のGパンも品番は同じもので残っています。
自分的には生産工場やシルエットも変わって欲しくないのですが、
そうもいかないのが現実です。
でも、ずっと残っている定番のアイテム。
ずっと残っているには何か訳があるはずです。
括りで言えば「アメカジ」のブランドのものが多いんじゃないですかね。
最近のお問い合わせで多いのが古着のご相談です。
「古着専門のクリーニング」とか「古着に理解があるクリーニング屋」
とか言って頂く場合がありますが、
私個人が古着でも問題ないと思っていると感じているだけで、
けっして、古着の専門店ではありません。
大体、クリーニング屋でクリーニングされる物は、
新品の物が少し汚れが付いたから何とかならないか?という、
ブティックや洋服屋さんからの部分的な染み抜きを除いては、
お客さんさんが着用されたものをお手入れする訳ですから、
ユーズド品をクリーニングする訳でございます。
そう言った意味では、どこのクリーニング屋でも古着専門店でございます(笑)
ご自分の物は着用されても、着た回数が少ない場合、
まだまだ新しい、という感覚があると思います。
逆に、着用回数が少なくとも、他人様が着た洋服は「古着」という感覚が出てくると思います。
他人様が着た洋服には少なからず抵抗があるのは分かります。
仲のいい友人ならともかく、
全く知らない人の物をそのまま着用は出来ないと思います。
古着で購入の物のクリーニングのご要望も様々でして、
消臭殺菌加工をご依頼下さる方。
染み抜きをご要望の方。(これが一番多いです)
クリーニングと共にダメージになった所をお直ししたい方もいらっしゃいます。
何でも新しいものはいいのですが、
古くてもアジのあるものが好きな人も多いです。
実際に、ダメージ加工を新しい物にしている物も沢山あります。
ダメージにするには、ひと手間もふた手間も掛けることになりますから、
購入するときも、販売価格もダメージになっているほうがお高くなりますよね。
さて、
今日ご紹介するのは、オルテガのチマヨベストです。
ブランドラベル。
↓
右ワキ。
↓
左ワキ。
↓
背中。
↓
裏パイピング。
↓
ほつれ直し。
↓
黄ばみは画像に写りにくいです。
ポケットまわり、前ボタン部分なども撮ったには撮ったんですが、
違いが分かりませんでした。
結果的にお客様に喜んで頂けたのか?
私が集配で留守にしていたのですが、わざわざお電話を頂いたそうです。
「あまり期待はしていなかったが、十分キレイになった。
仕上がりに満足しています。120点。」
と言って頂いたそうです。
百点以上ですので、ご満足頂けたのかと思います(笑)
宅配便のお客様だけでなく、
手を掛けてあげる事で改善する事例は沢山あります。
このベストも、仕上がりまでお時間を頂きましたが、
喜んでもらえて良かったと思います。
オルテガやセンチネラなど、この手のものはハンドメイドで、
一点ものが多いです。
更に虫食いに遭っている物も多いです。
虫穴やダメージがあるものを家庭洗濯で何とかしよう、と思うのは危険です。
虫穴やダメージが広がります。
更に、水洗いした場合ですと、色が流れるものもあります。
正直に申しますと、扱い難いアイテムだと思います。
お直しも、
布帛生地のように、裏から共布を当てて修理なんてできませんし。
織り込まれている物ですから、お直しも出来にくいと思います。
ドライクリーニングのみする事が望ましいのですが、
染みや汚れの状態ではウエットクリーニングも必要な物があります。
個人的には防虫加工は必須だと思います。
黄ばみ抜き、古いシミの染み抜きは、簡単に取れない染みが多く、
あの手この手で染み抜きを試みます。
クリーニング屋の自分が着用できそうなレベルになるような作業を致します。
ただ、一点だけ、
お客様からご了解頂かなければいけないことがあります。
あまり古いものですと、糸の性が抜けているものも多く、
耐久性に劣るものはダメージになるかもしれないところです。
ダメージになる直前に染み抜きを寸止めする。
そんな事も考えながら作業は致しますが、
寸止めできるものだけではありませんし、
予想より弱っているものや、
汚れの原因の皮脂の油分で何とか状態を保っている物もあるんです。
そのリスクをご理解いただかないと、
こういったお品物をキレイにする事はできません。
むやみにガンガン染み抜きはできないのでございます。
本当は、お受けしたくない物もありますし、
勿論、お返しするものもございます。
でも、どうしてもとか、当店でダメなら諦めますとか言われますと、
お引き受け出来そうなものであれば、やらせて頂く場合もございます。
できれば、ダメージがないもの、なりにくいものでお願いしたいところでございます。
お客様もリスキーですが、お引き受けする当店はもっとリスキーです。
リスキーな染み抜きクリーニングは、
こちらでお話しさせて頂いた状態にならなかった場合は、
染み抜き料金を頂きませんが、
ダメージになった場合も、
補償弁償も出来ない、という事をご理解頂いた方のみとなります。
よろしくお願い致します。
有難うございます。
ご用命を頂きまして有難うございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」「リペア」の御相談承ります。
お気軽にお電話、メールにてお問い合わせ下さいませ。
染み抜きテスト、料金のお見積りは無料です。
宅配便での染み抜きクリーニングも承ります。
菊地クリーニング ホームページ
http://www9.plala.or.jp/kclean/
〒990-0401
山形県東村山郡中山町長崎4431
TEL 023(662)3058
メール kikuti.masasi@cream.plala.or.jp
営業時間AM8:00~PM8:00 日曜定休です。
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