昨日はリジッドの糊落としでした。
昨日のGパンは間に合いませんでしたので
糊落としをした別の物を用意しました。

「LEVI’S 702 復刻 日本製」
洗う前の画像が無くって分かりづらいんですが、
リジッドの時より色が濃くなった感じになってます。
糊が取れて毛羽だってそう見えるのかもしれません。
乾燥機はかけてません。
さて、
本日は「洗い」のご紹介です。
前日にも申しましたが、ご紹介する方法は、あくまで私が洗ってるやりかたです。
「自己責任」での洗濯をお願いいたします。
今や、「ジャパンデニム」と言えば世界一のクオリティと言われています。
生地の値段は、「ヨーロッパデニム」とは倍以上の値段の違いがあるらしいです。
そのこだわりの生地を日本の職人さんたちがミシンを掛けたものは
軽く2万円オーバーとなりますね。
洗濯方法は、まさに様々です。
ジーンズブランドのオーナーやショップスタッフから
寄せられたアンケートが雑誌に載ってた記事を
見てみると、
洗剤や石けんを入れて洗っている人は
半数を超えています。
水洗いのみで洗っている人もいますが
3割ぐらいでしょうか。
洗わないで穿いている人はまずいません。
「臭う前に洗うのはエチケット」
と言ってる方もおられます。
皆さん、『どんどん洗いましょう』
Gパンにどの位思い入れが有るか、で
皆さんの洗い方も違うものになるのではないでしょうか?
①いつも穿いているものなので、清潔に洗ってあれば良い。
②いつも穿いているが、イイ感じの「ヒゲ」も出したいし、色落ちの具合も気になる。
③高額なビンテージ品。現状を維持したい。
③の方は「穿かない」ほうが良いですし、「洗わない」ほうが良いです。
厳密には洗えば何らかのダメージは出ますし、保管方法にも気を付けて頂きたいです。
①の方。もしかしたら、ほとんどの人がこのタイプではないでしょうか?
上記のアンケート結果もこの感じだと思います。
今まで同様に洗濯機でガンガン洗う、で良いと思います。
私の友人はこのタイプですが、キレイにヒゲが出ている物も少なくありません。
多分、洗剤は下着等を洗うものと同じ。(ア〇ックなど)
問題は②の方。
「いい感じのヒゲや色落ち」。
以前に「エヴィスの本」にも出ていましたが、
他人のGパンにいい感じのヒゲ。
「でも、あんたのには、出ぇへんよ」なんて書いてあった気がします。
たまたま良いヒゲが出たんだと思います。
股の所に出来るヒゲも、日常どう座っているか、
どんな時に穿いてるかで出来方も違ってきます。
自分の「ジャストサイズ」のものを選んでいるかどうか、
また洗う頻度、方法でも違うでしょう。
今回は、色落ちを避けつつ、汚れもそこそこ取れる洗い方を紹介します。
いつも「洗剤抜きの水洗い」のみで洗っている方も
沢山いらっしゃるようですが、
クリーニング屋の自分には、ちょっと引っ掛かることがあります。
Gパンに付いてる汚れは特別なシミを除けば「汗と皮脂」です。
水温にもよりますが「洗剤抜きの水洗い」だけでは十分取りきれないと思います。
汗と皮脂は時間が経てば酸化して黄ばみます。
酸化すれば生地も弱りますし、ヒゲもキレイな白色にはならないのではないでしょうか。
水温は高くなれば洗浄力が上がります。
ぬるま湯に無蛍光の洗剤か石けんを入れて洗いましょう。(漂白剤は入れないで)
個人的には
洗剤と水温さえ気をつければ、洗濯機で洗っても良いと考えます。
ちなみに、この前お預かりの「エヴィス」は
色落ちのないよう、下記ように手洗いました。
①30~40℃のぬるま湯に石けんを入れよく撹拌します。(蛍光剤入り洗剤は不可)
色止め剤(一般の方は買えません)を入れました。
②Gパンを裏返しにして、ボタン、ファスナーを留めて洗濯液にいれ、つけ置き洗い。
③2~3回すすぐ。(最後のすすぎの時に柔軟剤を使っても良い)
④脱水後、裏返しのまま干す。(スソやサイドの縫い目は軽く引っ張り伸ばす感じで)
乾燥の場所は風通しの良い日陰が良いと思います。
天日干しでもOKと言ってるブランドもあるようです。
ご紹介の洗濯方法は「色落ちさせない」「革パッチを変形させない」ように洗った工程です。
機械力を掛けたくなかったので、つけ置き手洗いです。
私もGパンは好きです。 毎日穿いてます。

現行のリーバイス501(米国製)しか穿いてません。
これが一番穿き易い。
薄いほうのGパンは、洗濯機で石けん入れてお湯で洗ってます。
ヒゲが出来るまで洗わずに我慢、ができないので
ちょくちょく洗います。
濃い色のほうは、手持ちでは最後の在庫のワンウォッシュ米国製501。
アメリカの工場が無くなってから、何年も経ってます。
店頭では買えません。
もったいなくて穿く気になりません。
「ドゥニーム」「ウエアハウス」「エヴィス」「フラットヘッド」等々ジャパンメイドの
クオリティの高いGパンは、洗ったことはあっても、穿いたことはありません。
影響をうけた「ロン毛のおじさん」のせいかも知れません。
イイ感じの「ヒゲ」や「アタリ」を出す為に、
『洗わない』、と言う話は良く耳にしたり、本で読んだりします。
自分の生まれ育った環境は、ずっとクリーニング屋ですので、
私のGパンを、ずっと洗わないで穿き続ける事は
想像できませんし、ありえません。
でも、
アジを出す為に、洗わず我慢して穿き続けることは否定しません。
でも、『Gパンは洗いましょう!』(矛盾してますが・・)
①洗剤は蛍光剤と漂白剤が入ってないもので、
②良く濯いで(2~3回)、
③裏返しのままでで乾燥する。
ことをおススメします。
勿論、クリーニングでお預かりもいたします。
色落ちを防止する為、ドライクリーニングも出来ますが、
汗が落ちない為、水洗いもする事になります。
シミが付いた場合は、付いた所のみ染み抜きもいたします。
ご自分でゴシゴシやると白けます。摩擦に弱いんです。
染色補正が困難ですので擦らないで下さい。
「Gパンのクリーニング」「Gパンのシミ」の御相談承ります。
お見積りは無料です。
菊地クリーニング ホームページ
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