きもの染み抜き

染みが付いても慌てないでください。

朝起きて、お問い合わせのメールに返信しておりました。
朝飯を食べるべく部屋を出たら、連動サイレンの音。
8時ちょい過ぎだったと思います。
現役の消防団員の時は、サイレンに体が反応する時間が早く、
袢纏とヘルメットをパッと持ってクルマでポンプ小屋へ直行していました。
今は、現役団員のお手伝い的な、
予備消防団員ですので、当時ほど慌てなくなりました。

私の住んでいる中山町とお隣の山辺町には消防署がありません。
少し前から、火災や救急の119番は、
お隣の山形市の消防本部に連絡される事になって、
山形からの消防車が早く着くようにはなりました。
しかしながら、地元の火災に出なくとも良いという事ではありませんので、
長靴を履いて、ヘルメットを持って出動しました。
現役のお手伝い的な予備消防隊員ですので、
地元の地区、つまり、
近所5地区以外の火災以外なら出なくとも良いと言われているのですが・・。
実際に、ポンプ小屋に行って無線を聞かないと、
どこで起きた火災なのかは分からないのです。

比較的慌てずに行ったつもりでしたが、
二番目の到着で、あと二人が来ないとポンプ車は出動できません。
山火事ですと、いつ帰ってこられるのかが分からないので、
山火事なら御免してもらおうかと思っていたのですが、
民家だと分かりましたので、乗っていくことに。
火災現場は、当店のお客様が比較的多い地区でした。
地理的な事はかなり詳しいので、問題は放水するための水利。
ポンプの吸管を入れる水のある場所です。
これも確保できまして、放水を始めたのですが、
火のまわりが早くて、全焼は免れない様子でした。

火災現場は、現役の時からかなりの数を経験してきました。
現場の様子をよく見て、どのようにするのが最適なのかの判断を、
現場にいる指揮官が判断する訳ですが、各自の判断も必要となります。
類焼など被害を広げない、最小限度に抑える事がすべてかと思います。
町民の生命と財産を守る。
これが町の消防団員の使命でございます。

山形市から来てくれた、消防署の人は、
それなりの身支度で来られるわけですが、
町の消防団員は、背中にボンベを背負っている者などは誰もいませんし、
袢纏にヘルメットに長靴という人がほとんどです。
放水した水を浴びて、ずぶ濡れの人も多数いました。
職業消防人の方をどうこう言うつもりはありませんが、
いかにも安全そうで、濡れない格好なわけでございます。

ずぶ濡れになっても、煤だらけになっても消火活動に一生懸命。
消防署の方々も、一生懸命に消火してくれたからこそ鎮火したのかとは思います。
現役から離れて15年ほど経ち、
冷静に見ていられるような立場になったからこそ分かるのですが、
今の若い団員も、なかなかのもんなのでございます。
ちゃんと使命感もある。
自分達が現役の時と同じようにやっているのが解ります。
消防署の人たちは職業ですから、
こちらから見ると、淡々としているように見えるのでしょうが、
消防団員の諸君は、本当に頑張ってくれたのがひしひしと感じられました。
自分達の町は自分達の手で守る。 
そんなアツい想い。
そこんとこが一番の違いなのかもしれません。

さて、
今日ご紹介するのはお着物の衿の染みぬきです。
ハンドクリームであるとお伝え頂いたものです。



キレイに落とせたと思います。
付いてすぐにお持ち頂きました。
染みも取れそうな感じでございました。
慌ててオシボリで擦ったような事もなかったようです。

染みが付いてしまって、
濡れたタオルで拭いてしまいたい気持ちになるかと思います。
大切なもの程、ひどい状態になるのは避けたい気持ちになるかと思います。
でも、そこは我慢してください。
なるべく何もしないでお持ちください。

ピンチな時ほど冷静に。
消火活動と同じようにとは言いませんが、
今回の結果を見れば、そのほうが良い場合が多いと思います。

ご用命を頂きまして有難うございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」「リペア」の御相談承ります。
お気軽にお電話、メールにてお問い合わせ下さいませ。
染み抜きテスト、料金のお見積りは無料です。


宅配便での染み抜きクリーニングも承ります。

菊地クリーニング  ホームページ
http://www9.plala.or.jp/kclean/

〒990-0401
山形県東村山郡中山町長崎4431
TEL  023(662)3058
メール kikuti.masasi@cream.plala.or.jp
営業時間AM8:00~PM8:00 日曜定休です。
ご紹介している画像は、同じような事例で
お悩みの方の参考になりますように、
独断で掲載しております。
掲載に関しまして不都合な事がございましたら
お手数ですが、上記まで御連絡下さいませ。

頻繁に着ないものほどお手入れを。

昨日の集配の時に、
いつも伺っている、私が若い頃に勤務していた
アパレル会社にお邪魔した時の話です。

なぜか、同じメーカーの営業の方とよくお会いします。
訪問する曜日が同じなのかもしれません。
昨日は、
「冬物の現物の動きはどうですか?」って聞いてみました。
この暖かさで、答えてくれそうな言葉の予想はついていたのですが、
やはり、
「全然ですわ。 ダメ。
追加なんて無いしね。もう春物を売らないと。」
ってことでした。

その営業の方の商品構成がミセス~シルバーなので、
若い年代のような並んでも買う、ような事はないわけで・・。
もう春物に気持ちはシフトされていました。

随分前のこと(勤務していた頃)を思い出してみますと、
そう言えば、1月は、
梅春物や春物が入荷していたのかもしれませんねぇ。

某ブランドの冬暖かい肌着の話にもなりましたが、
「OOのものを買ってみたけど、生地が良くないねぇ。
縫製も袖ぐりなんか×××で袖口も△△△だしねえ。
別のOOのよりも良くないよ。」
なんて言ってました。
見る所が違います。生地や縫製の品質なんですね。
OOとか××とか△△とかはちょっと言えませんけど。

一般消費者が商品を買う場合、
食べ物なら試食が出来る物があると思いますが、
肌着など直接身に付けるものは試着ってできないですよね。
買ってみて、実際に着てみないと分りません。

商品を選ぶ時も、
チラシやコマーシャルのイメージで、
良さそうなものを選ばざるをえないです。
着てみて満足ならそれでOKですが、
色々なブランドのものを着てみる事が必要かもしれませんね。

今年の春は、4月までダウンを着ていた人がいました。
12月に入っても雪が降らない山形ですが、
ホントはもっと早く雪が降れば、動くモノってあるんですよ。
防寒着は勿論、除雪器具、長靴やタイヤなどもそうでしょう。
この比較的暖かい冬は、少なからず色んな業種に影響していると思います。

クリーニングもこの季節だからOO物が出る、
なんて事は必ずしも無くなりつつあります。
今年の春もその傾向がありました。
その結果、今までにない位に虫食いや、
落としづらいしみが付いた物などが多かったような気がします。
着たら、仕舞う前にはきっちり汚れを落としてから収納する。
これが基本なのではないでしょうか。

さて、
七五三で着用されたものでしょうか。
子供さんの着物をお預かりしました。
表を確認したのですが、これと言ったシミもなく、
キレイに着られたようですね。
お客様が気になられたのは裏地の染みです。

裏地に、チョコレートが付いてしまったそうです。



シミはキレイになりました。
勿論丸洗いのクリーニングも致しました。
今もそうなのか分りませんが、
千歳飴持って写真なんか取るのでしょうかね?

我が家の七五三は、もう20年程前の話ですが、
娘と息子の着ものは、飴のような物や、
食べこぼしで大変な事になった記憶があります。

クリーニングせざるをえない状況になったのです。
そう言うものですと、「洗わないといけない」って思いますよね?
でも、汚れや染みが見えない場合、そのまま収納されることも多いかもしれません。
でも洗ってからしまって下さい。
そのほうが絶対に安全なんです。

後から出るシミに、簡単に取れるシミは、まずありません。
染み抜きで取れる場合も染み抜き料金もそこそこ掛かってしまいます。
キレイにしてから収納。
これが基本だと思います。

ご用命を頂きまして有難うございました。
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着物の衿の染み抜き  

「長襦袢のシミって取れますか?」
電話での御相談です。
染み抜きに関して、
こう言う「ご質問のパターン」はかなりございます。
当方にしてみれば、「長襦袢」というアイテムしか解りません。
こんな場合の当方のお答えのフレーズは、ほぼ決まっております。
「見せて頂いてもよろしいでしょうか?」
そのお品の
素材は何か、
シミは何が付いたのか
黄ばみは有るのか、などなど。
「見せて頂く」のは見る事だけではなくて、
色んな情報もお聞きしたいんです。

「スグに伺いますが、よろしいでしょうか?」
という事で御宅にお邪魔しました。
「母のものなんですよ」とお聞きしました。
「この長襦袢とこの着物、土曜に持って行きたいんですよ」
という事は金曜のお届けですか・・。
火曜の夕方に伺いましたので、結構急がなければ間に合いません。
長襦袢のシミですが・・・。
かなり時間が経ったもの。
漂白でも残りそうです。  時間的にも無理と判断致しました。
長襦袢は時間を頂くことになりました。
着物のほうは、色が抜けている所はありますが
衿と、もう一、二箇所シミが取れればいけそうです。
実物は、着物の地色も
衿のシミも
画像よりは濃い色で、結構目立ちます。
       ↓

染み抜き後です。
       ↓

着用、OKです。
金曜の納品に間に合いました。
目立たなくする為に
色補正もしております。
絹製品は「保管」が重要です。
しまう前にはシミがないような状態のものは
そのまま、収納してませんか?
飲み物や果物、汗などの水溶性のシミは
その時は解りませんが、
何もお手入れしないで収納されると
しみが酸化して黄ばみます。

また、飲み物などが付いたからといって、
濡れたオシボリで拭くのも厳禁です。
オシボリには殺菌の為に「塩素系漂白剤」を使っており、
生地のツヤが無くなったり、色が抜けたりします。
ティッシュでそっと吸い取るくらいにして
すぐに「お手入れが出来る店」で落として貰いましょう。
和服も洋服も早めのお手入れが肝心ですよ。
ご用命を頂きまして有難うございました。
「取れないシミ」「黄ばみ」の御相談承ります。
お見積りは無料です。

菊地クリーニング  ホームページ
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