クリーニング出来ないもの

洗えないハーフコート、コーティング加工品

全国的に熊が出没しています。
勿論、山形県でもそうです。
学校の校舎に入ってきたり、グランドに現れたりで大騒ぎです。
猟友会の皆さんは大忙しです。

以前、熊と戦った空手家や、
熊を一本背負いで投げつけた猛者もいたようですが、
原則、素手で熊に勝てる人間なんていません。
プロレスラーの藤原喜明でも熊と向き合ってスグにギブしましたから。

私の同級生で幼なじみのタガヤ君
君に一言申し上げておきたい。
山で熊と遭遇しても、くれぐれもケンカしないように!
人間同士では勝てても、
貴方が思っている以上に熊は強いのです。
鉈が切れるとか切れないとかそういう問題ではございませんよ(笑)

さて、
山に入れば、この地区最強、『山キング』と言われるタガヤ君でも、
出来る事と出来ない事があります。
ワラビやゼンマイを何十キロと取る事はできても、
車をとめている場所まで二時間かけて、
一人で持って帰ってくるのは至難の業です。
タガヤ君と一緒に山菜取りに行った、
後輩のイシザワ君の疲労困ぱい状態をみても明らかです。
山菜を沢山取る事が出来る技術と、
収穫した山菜を持ち帰ることが出来る事は別の話でございます。

クリーニングや染み抜きもそうです。
染みを取ることが出来る事と、
どんなものでも洗えたり、お手入れできたりする事は違います。
情報を持たないクリーニング屋と
繊維の知識、情報を持つクリーニング屋では確かに違います。
でも、最初から洗えなかったり、素材が経年劣化したりして
洗えなくなったりしたものは、どちらのクリーニング屋でも洗えません。
勿論、家庭洗濯でもできないですし、剥がれます。

樹脂コーティングのハーフコートです。

ケアラベルには色々と書いてあります。
キチンと劣化(変化)するとも書いてあります。


上の画像では、一見何ともなさそうなのですが・・、
この通り、変色しています。

エリと身頃の色の段差がくっきりです。

色が変わっていますし、触った感触もちょっとヤバい。
通常は洗えません。
お断りのアイテムです。
画像ではよく写ってないのですが、
全体的な色は薄い若草色になっています。

お客様から聞いたところでは、
元々はシルバー色だったと言う事です。
保管中に変色してしまったとおっしゃっていました。

お客様には生地のコーティングにキズがあって、
クリーニングする事によって剥がれるリスクが有る事もご説明いたしました。
「でも、まあ、やってみて下さい」と言う事でした。
クリーニング後の画像を取り忘れましたが、
やはりダメージが出ました。
水に付けただけ。
全く絞らずにそのまま乾燥しましたが、何カ所か剥がれました。

コーティング製品は、たとえいくら高額なものでも、
必ず劣化してコーティングが剥がれてきます。


お客様のテンションも下がるでしょうが、
洗うことが出来ないクリーニング屋もテンションは下がるのでございます。

コーティング製品を購入される場合は、
どんなアイテムであれ、
いずれ必ず劣化はおきる、と言う事を、
頭に入れておかれるほうがよろしいかと思います。

ご用命を頂きまして有難うございました。
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