ドラムバッグの染み

「このバッグ、洗って下さい。」
昨日、ご来店頂いた御客様。
画像はありませんが、バッグをお持ち頂きました。
色々とリスクをご説明致しまして、
クリーニング代金をお見積もりしました。
「やっぱり、やめておきます。」
と言う事でしたので、
「お役に立てず、すみません。」
という事になりました。
お見積もりの金額が合わないときは、
そういうことでも全くOKでございます。

バッグやお財布が汚れて何とかして欲しい方は
沢山いらっしゃるようです。
しかしながら、
バッグや財布には、ほとんどのものにケアラベルが付いてません。
ケアラベルのようなものが付いている物も
稀にあるのですが、それに書いてあるのは
「お手入れの方法」です。
洗濯表示ではありません。

それは、
洗わない事を前提に作られているからです。

使われている素材によっては
染み抜きや色修正できる物もありますが、
御客様へのリスクの説明は
どうしても沢山説明することになってしまいます。
クリーニング屋にとって、
バッグや財布類のアイテムは、
作業するには、とてもリスクが高いアイテムなんです。

さて、
今日ご紹介するバッグも、
一見、簡単に洗えそうなものです。
中には「お手入れの方法」が書いてあるラベルが
あるにはあるのですが
「洗える」とはどこにも書いておりません。
小ぶりなドラムバッグです。
スエット地のような表地です。

画像では見えにくい黄ばみのシミがぽつぽつと全体的に。
それと、黒く擦れたような、滲んだような染みがそちこちに。



縫い目のところにも何かに擦れたような黒ずみ。



キレイになりました。

実は、御客様がご自分で洗われた物です。
でも、汚れが落ちずに洗いあがってしまったもの。
黄ばみは部分漂白で取れましたし
黒ずみもとれたんですが、
裏地より色が滲んできて、てこずりました。
黒ずみは裏地からの移染?だったのでしょうか。
とにかく、キレイに出来てよかったです。

綿や化繊の一枚もののトートバッグなどは別ですが、
裏地のあるものお手入れは、
御客様とよく話をさせてもらってから
作業をさせて頂くこととなります。

ご用命を頂きまして有難うございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」の御相談承ります。
お気軽に電話、メールにてお問い合わせ下さいませ。
お見積りは無料です。

菊地クリーニング  ホームページ
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お悩みの方の参考になりますように、
独断で掲載しております。
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