ボンディング加工のハーフコートの染み

昨日、配達のお約束をしていたお客様に伺いました。
官公庁の御用始めや名詞交換会があって、
昨日からお勤めの方がいらっしゃる一方で、
まだお正月休みの方もいらっしゃるようですね。
車の流れもスムーズでした。

帰郷していた我が家の長男も、昨日までが休みで、
昨日の夜に東京に向かいました。
帰って来た時に、
大きなバッグに目一杯詰め込んできたのは「洋服」で、
クリーニング屋のせがれのものとは思えない汚れっぷりの物を
親に洗濯させて持ち帰りました(笑)
若い男の洗濯なんて、「洗ってあれば良い」洗濯なんでしょうね。
私的には問題アリですな~。
親は一生懸命、キレイにしましょう!って言ってるんですけどね(笑)
せがれにも「染み抜きブラザーズのブログ」を見てもらいたいものです。

さて、
エリの裏に染みが付いているんだけども、取れます?」
とお持ち頂いたこちらのコート。


J.PRESSのものです。

御客様が気になっていた、襟の裏の染みがこちらです。




「今回は」取れました。
でも、次回は必ず取れるかは分りません。

多分、どんなに上手なクリーニング屋でも同じだと思います。
その理由は・・・、


ご覧の通りのタグが付いています。

ボンディング加工品。

裏地の画像がありませんが、表地と裏地が接着されています。
コートを触った時にそんな感じがして、ケアラベルを確認してみるとやっぱりそうです。
襟のウラの染みのようなところは、接着剤が浮き出てきたものと思われます。

とても残念なのですが、この加工の物には寿命があります。

いつか「必ず」剥れたり、水ぶくれ(バブリング)のようになったりします。
バブリングになったものを直すのは困難です。
接着剤が浮き出てきたのだとすれば、
他のところもそうなり易くなっている、と考えられます。

襟には黒い染みがあり、



ソデ口の汚れも気になります。





仕上がり後。


御客様には、
この染みが取れない可能性がある事、
徐々に劣化してコートに変化が出てくる可能性が高い事をお知らせして、
ご了解を頂いてからクリーニングいたしました。

クリーニングも染み抜きも注意をはらって行いました。
結果、今回はキレイに出来たと思います。

いいものを長く着用されたい方は、
ポリウレタン樹脂加工、ゴアテックス加工等
「○○加工」製品ではない物がよろしいかと思います。
概ね加工品の寿命は生地を生産してから2~3年と言われています。
そして、洗う洗わないに関わらず劣化いたします。
購入される時に、ショップの店員さんからの説明は多分ないと思います。
ご自分で確認される事をおススメします。

もし、私がコートを買うのなら、
以前からある定番のコートを買います。
それをマメにお手入れして、しっかり撥水加工をして着用します。
そうすれば、きっと長く着用できますよ。

ご用命を頂きまして有難うございました。
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