今日の気温、18℃まで上がるそうです。
最低気温が1℃。
私を含めた中高年の皆様、お互いに、体調管理に気を付けましょう。

クリーニング屋の作業場は、蒸気がつき物ですので、
今日は暖かいを通り越して、暑くなったりするのでしょうか。
正に、（汗）でございます。

さて、
週末から天気は下り坂とは言え、
雪片付けはもうしなくてよいのかもしれません。
先日、集配の途中で、知り合いの方に呼び止められました。
「これ、ちょっと洗ってくれ」って。
防寒着なのは分かったのですが、
くるくると丸まって紐で結んでありました。
店に帰って広げてみると・・、
「あら、まあ！」ってなりましたよ。

雪かきをハードにこなされたご様子が見てとれます。
この、ベンチコートが物語ってくれています。

こりゃ、Wクリーニング（ドライ＋水洗い）で結構キレイにできると思い、
背中を見てみますと、会社名のプリントがありました。
しかも、端のほうがはがれかかっています。
この時点でドライは出来ません。プリントが剥れる事は間違いない。
水洗いも機械的な作用を掛けますとプリントが取れてしまいます。

持ち主様に聞いてみればいいじゃん、と思い聞いてみました。
「プリントが剥れかかってるんですが、
染み汚れを取る事重視ならプリントは取れると思う」ことをお話しました。
「プリントは残して欲しい。」
と言うご要望です。

さて、どうするか？？？

このコートの素材的にはハードな洗いに十分耐えられるのですが、
プリントに関しては「ハード」な事は一切NGです。
プリントを残してキレイにしようとする作業ならば、手間を惜しまずにやるしかありません。
『50％引き』や『何点まとめて1000円』
などで、なんとかなる、と思っている方がいたら、それはやめられたほうが賢明です。
まずキレイな洗い上がりには程遠いと思います。


↓



↓

実は背中のプリントのビフォーとアフターの画像もあります。
でも、出しません。　会社のイメージも大切だと思ったから。

プリントは全く大丈夫でした。
きっと喜んで頂けるはずです。
ただ、手間は半端なく掛りました。

御客様に喜んで頂く事。
作業した自分達も、キレイになって嬉しくなる事。
そんなスタンスで仕事をしています。

繊細な染み抜きや、他店で洗ってご不満があった物の修正も勿論大切です。
でも、
デイリーユースの物をキレイに洗いあげる事は基本であると思います。
何故、お金を払ってクリーニングを依頼するのでしょうか？
『キレイにして欲しいから』、じゃないんでしょうか。

ご用命を頂きまして有難うございました。
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