「ふたをしないで持って行って」
って言われたそうです。
私の店の前の通りを北にまっすぐに進みますと、
「ゆらら」という町の温泉施設があります。
その敷地内に「まるっと」という情報物産館があります。
その中に、食事処があるのですが、
そこの板前さんがそう言うのだそうです。
商品パックのふたをしてはいけないのは「ゲソ天」です。
揚げたてを買ってくる時が多いのですが、
フタをすると湯気でくたっとなってしまうという事らしいです。
板前さんは、私の中学時代の柔道部の先輩なんですが・・。
当店にもよくご来店くださいます。
面白い方ですし、
見た目も、ちょっとブルース・ウィリスに似てなくもないです。
(W先輩、かなりサービして書いてますよ)
そのW先輩。
板前さんゆえの、こだわりがあって、買ってくれたお客様にも注文をつける(笑)
私、分らなくもないです。
折角美味しくからっと揚げたのに、みすみす目の前でふたをされた事によって、
ヘナヘナってなるのなんて見たくはないでしょう。
クリーニング品も、
お渡ししたものをクルクルと丸めて持っていかれるお客様がいらっしゃいます。
これは思わず「あっ」と声が出そうになります。
「丸めないで!」なんて言いませんけど。
シルエットを出すようにプレスしたものは、それなりの手間も時間も掛かっているのです。
ゲソ天だって、
手間隙かけて下拵えされている物なのは、食べてみれば解かります。
家で作られる天ぷらとはまるで違いますから。
作ったものを美味しく食べてもらいたい。
その気持ちが「ふたをしないで」ってつい出ちゃうんでしょうね。
プロのこだわり故の心の叫びなのでしょう。
同じような事でも、プロの職人と素人では全く違いますよね。
さて、
今日ご紹介のアイテム。
ポリエステルの光沢のある生地。
中綿が入ったジャンパーです。
ケアラベルからどうぞ。
↓

ジャンパーの状態なのですが、
お預かりする時に、少しビックリするくらい汚れていました。
かなりキツイ汚れ方です。
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↓
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オイルのようでもあり、ススも混じったような汚れ。
首回りと背中以外、すべてのところにキツイ汚れがありました。
洗濯表示はドライ石油系と30℃の手洗いでの水洗いです。
手首のニット部分は、
良く見れば白とグレーのラインだと気付くのですが、
てっきり、
グレーのラインが二本入っているのか、と思われるくらいでした。
手間を掛けないと取れなかった染み汚れ。
30℃の水での手洗いなどやってみたところで、
汚れ落ちなど たかが知れています。
染み汚れは多少は薄くなるかもしれませんが、
まずキレイに洗い上げる事は不可能でしょう。
プロの洗いと一般の人の洗い違いは大きいと思います。
特に油汚れや不溶性の汚れは、
家庭洗濯でキレイにしようとしても、中々落とせないと思います。
家庭洗濯を応援する染み抜きブラザーズの、
ブログに出した映像の撮影の時も、
落とせないことは無いのですが、
シミを落とすのには相当時間も手間も掛かりました。
汚れを落とす知識があるクリーニング屋でも苦労するのです。
今回のような汚れ方の場合は、
汚れた所に石けんを付けて、ブラシ掛けするくらいしか方法はないでしょう。
クリーニング店には、
油分を落とせる設備、技術、薬剤があります。
「洗う」事と「キレイに洗う」事は違います。
キレイにしたい時は、
キレイにしてくれるクリーニング店にお任せくださいね。
ご用命を頂きまして有難うございました。
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