染み+全体処理+リペア

いっぺんに解決。 いや一日三遍です。

「三べん行ぐんだ。」
とニコニコして教えてくれました。
「朝行ぐべ。 昼からも行ぐべ。 あどホレ、晩方とで三べんだっだな。」

当店から徒歩で10分くらいの距離に、
ひまわり温泉「ゆらら」という温泉施設があります。
温泉好きなのも知っていましたし、毎日行かれるのも知っていました。
一日一回だとばかり思っていましたが、
私の予想は大きくハズレてしまいました。

シャツをお預かりしました。
毎日、一日に三回温泉に行く、強者の方です。
先代であるオヤジの友人でもあるお客様。
「オヤジさん、シミあっけど染み取ったほうがいいべ?」
 「落ずねげばいい。 落ずるだげで」(落ちなければ落ちなくてもいい。落とせるところまでで)
ちなみに、私は染みが落ちないとは一言も言っておりません。
「いや、落ちると思うよ、んでも染み抜き代は別になるなぁ。」
 「さすかえない、(差支えない)やんばいで(いい塩梅に)。」
「穴開いでるげど、ふたすが(塞ぐか)?」
 「やんばいでいい。」
「んだら、みな、やんばいでいいがっす?」
 「いい。 んで、みなで(全部で)なんぼだ?」
てな具合です。






洗い、染み抜き、お直しがいっぺんに片付きます。
面倒な事はクリーニング屋に任せてしまう。
そんな一例です。

今年82歳になられる元気なおじさんです。
夕方に温泉に入ったあとは軽くビールを一杯引っかけてきます。
ごきげんさんになりながら帰宅。
朝は、相変わらずの4時起きで、毎日市場に仕入に行くそうです。
商売のほうは、すでに何年も前に息子さんに引き継がれていて、
オヤジさんは市場に仕入に行って、簡単な配達を担当されています。
私のオヤジとは昔から仲が良く、
トレードマークは、昔ながらの厚手の前掛け。
愛すべき呑兵衛オヤジですが、
私のオヤジが亡くなって間もなく大病をされました。
でもそこから見事な復活。
現役で働いておられるからこそ、同級生よりも若くいられるのかと思います。
いつまでも、元気でいてほしいなあ。
「ゆらら」では超有名人でございます。
おやじさん、毎度ありがとうさまっす。

ご用命を頂きまして有難うございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」「リペア」の御相談承ります。
お気軽にお電話、メールにてお問い合わせ下さいませ。
染み抜きテスト、料金のお見積りは無料です。


宅配便での染み抜きクリーニングも承ります。

菊地クリーニング  ホームページ
http://www9.plala.or.jp/kclean/

〒990-0401
山形県東村山郡中山町長崎4431
TEL  023(662)3058
メール kikuti.masasi@cream.plala.or.jp
営業時間AM8:00~PM8:00 日曜定休です。
ご紹介している画像は、同じような事例で
お悩みの方の参考になりますように、
独断で掲載しております。
掲載に関しまして不都合な事がございましたら
お手数ですが、上記まで御連絡下さいませ。

オルテガ・チマヨベストの染み抜きクリーニング。防虫加工。

不変なアイテム。
ブルックスブラザーズのBDシャツ(ポロカラーシャツ)とか、ラコステのポロシャツ。
バラクーダのスイングトップやコンバース。
リーバイス501のGパンも品番は同じもので残っています。
自分的には生産工場やシルエットも変わって欲しくないのですが、
そうもいかないのが現実です。
でも、ずっと残っている定番のアイテム。
ずっと残っているには何か訳があるはずです。
括りで言えば「アメカジ」のブランドのものが多いんじゃないですかね。

最近のお問い合わせで多いのが古着のご相談です。
「古着専門のクリーニング」とか「古着に理解があるクリーニング屋」
とか言って頂く場合がありますが、
私個人が古着でも問題ないと思っていると感じているだけで、
けっして、古着の専門店ではありません。
大体、クリーニング屋でクリーニングされる物は、
新品の物が少し汚れが付いたから何とかならないか?という、
ブティックや洋服屋さんからの部分的な染み抜きを除いては、
お客さんさんが着用されたものをお手入れする訳ですから、
ユーズド品をクリーニングする訳でございます。
そう言った意味では、どこのクリーニング屋でも古着専門店でございます(笑)

ご自分の物は着用されても、着た回数が少ない場合、
まだまだ新しい、という感覚があると思います。
逆に、着用回数が少なくとも、他人様が着た洋服は「古着」という感覚が出てくると思います。
他人様が着た洋服には少なからず抵抗があるのは分かります。
仲のいい友人ならともかく、
全く知らない人の物をそのまま着用は出来ないと思います。

古着で購入の物のクリーニングのご要望も様々でして、
消臭殺菌加工をご依頼下さる方。
染み抜きをご要望の方。(これが一番多いです)
クリーニングと共にダメージになった所をお直ししたい方もいらっしゃいます。

何でも新しいものはいいのですが、
古くてもアジのあるものが好きな人も多いです。
実際に、ダメージ加工を新しい物にしている物も沢山あります。
ダメージにするには、ひと手間もふた手間も掛けることになりますから、
購入するときも、販売価格もダメージになっているほうがお高くなりますよね。

さて、
今日ご紹介するのは、オルテガのチマヨベストです。



ブランドラベル。




右ワキ。




左ワキ。




背中。




裏パイピング。




ほつれ直し。






黄ばみは画像に写りにくいです。
ポケットまわり、前ボタン部分なども撮ったには撮ったんですが、
違いが分かりませんでした。
結果的にお客様に喜んで頂けたのか?
私が集配で留守にしていたのですが、わざわざお電話を頂いたそうです。
「あまり期待はしていなかったが、十分キレイになった。
仕上がりに満足しています。120点。」
と言って頂いたそうです。
百点以上ですので、ご満足頂けたのかと思います(笑)

宅配便のお客様だけでなく、
手を掛けてあげる事で改善する事例は沢山あります。
このベストも、仕上がりまでお時間を頂きましたが、
喜んでもらえて良かったと思います。
オルテガやセンチネラなど、この手のものはハンドメイドで、
一点ものが多いです。

更に虫食いに遭っている物も多いです。
虫穴やダメージがあるものを家庭洗濯で何とかしよう、と思うのは危険です。
虫穴やダメージが広がります。
更に、水洗いした場合ですと、色が流れるものもあります。
正直に申しますと、扱い難いアイテムだと思います。
お直しも、
布帛生地のように、裏から共布を当てて修理なんてできませんし。
織り込まれている物ですから、お直しも出来にくいと思います。

ドライクリーニングのみする事が望ましいのですが、
染みや汚れの状態ではウエットクリーニングも必要な物があります。
個人的には防虫加工は必須だと思います。

黄ばみ抜き、古いシミの染み抜きは、簡単に取れない染みが多く、
あの手この手で染み抜きを試みます。
クリーニング屋の自分が着用できそうなレベルになるような作業を致します。

ただ、一点だけ、
お客様からご了解頂かなければいけないことがあります。
あまり古いものですと、糸の性が抜けているものも多く、
耐久性に劣るものはダメージになるかもしれないところです。

ダメージになる直前に染み抜きを寸止めする。
そんな事も考えながら作業は致しますが、
寸止めできるものだけではありませんし、
予想より弱っているものや、
汚れの原因の皮脂の油分で何とか状態を保っている物もあるんです。
そのリスクをご理解いただかないと、
こういったお品物をキレイにする事はできません。
むやみにガンガン染み抜きはできないのでございます。

本当は、お受けしたくない物もありますし、
勿論、お返しするものもございます。
でも、どうしてもとか、当店でダメなら諦めますとか言われますと、
お引き受け出来そうなものであれば、やらせて頂く場合もございます。

できれば、ダメージがないもの、なりにくいものでお願いしたいところでございます。
お客様もリスキーですが、お引き受けする当店はもっとリスキーです。
リスキーな染み抜きクリーニングは、
こちらでお話しさせて頂いた状態にならなかった場合は、
染み抜き料金を頂きませんが、
ダメージになった場合も、
補償弁償も出来ない、という事をご理解頂いた方のみとなります。
よろしくお願い致します。
有難うございます。

ご用命を頂きまして有難うございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」「リペア」の御相談承ります。
お気軽にお電話、メールにてお問い合わせ下さいませ。
染み抜きテスト、料金のお見積りは無料です。


宅配便での染み抜きクリーニングも承ります。

菊地クリーニング  ホームページ
http://www9.plala.or.jp/kclean/

〒990-0401
山形県東村山郡中山町長崎4431
TEL  023(662)3058
メール kikuti.masasi@cream.plala.or.jp
営業時間AM8:00~PM8:00 日曜定休です。
ご紹介している画像は、同じような事例で
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独断で掲載しております。
掲載に関しまして不都合な事がございましたら
お手数ですが、上記まで御連絡下さいませ。

袖丈直し、袖の染み抜き。

今日ご紹介しますのは、背広の袖丈直しです。
紳士服の場合、簡単なものは自店で直しますが、
今回のような場合は、お直しは仕立て屋さんにお願いする事にしています。
切羽の所を作り直してくれますし、仕上がりもいいと思います。

2点ご紹介しますが、同じお客様のお品物でございます。
どちらのものも、当店でお預かりしますのは初めての物。
お直しした状態では袖口の染みが残っていて、
そのまま着用されるのは難しい状態でした。
染みを抜きましたので、これで着用して頂けると思います。

バーバリー。


背広です。


素材はウール100%。

袖口を3センチ出しました。
元の寸法のところが染みになっているのがお分かりでしょうか?




ほとんど、気にならない位になりました。

こちらはランバン。



素材はテンセルと麻です。

こちらも同じようなシミ。黄ばんでいます。






どちらのお品物も、ダメージはほとんどなく、
大切に着用されたものだったと思います。
お直しの料金、染み抜きの料金は掛かりましたが、
どちらの背広も、新調されますとかなりの出費を覚悟しなければいけません。

お気に入りのブランドや、もったいないと思うものならば、
お直しして着てみるのもいいと思います。
例えば、
私も、市販のサイズで合うものがあまりないので、
よくネットで買うのですが、サイズが微妙な場合がよくあります。
ネットで買う場合は試着ができませんので、寸法が微妙に合わない場合も多いです。
また、人から譲ってもらった物なんかもそんな場合があると思います。
そんなものがございましたら、お気軽にご相談いただければ、と思います。

ご用命を頂きまして有難うございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」「リペア」の御相談承ります。
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