暑い日や蒸し暑い日が続いております。
でも、当店ではいまだに冬物アウターなどをお預かりしております。
ブログで事例をご紹介しておりますが、
クリーニング屋さんで何軒かお断りされたアイテムのご相談も多いです。
メールでの問い合わせも頂いていますが、
申し訳ないのですが、電話でご相談頂きますようお願いします。
誰なのか分からない、名前も名乗らないお問い合わせには、
申し訳ないのですが、お答えできませんので、宜しくお願い致します。
当店では夫婦二人で全ての工程を行っております。
その手を止めて精一杯お答えしておりますので、
そのあたりをご理解頂きたく存じます。
さて、本日ご紹介しますのは、
ゴアテックス、ハードシェルジャケットの染み抜きクリーニングです。
ワイルドシングスのもの(WILD THINGS TACTICAL)
お客様が気になっておられるのは胸の染み。
↓
↓
染みはキレイになりました。
染みは簡単に落ちそうと思われます?
透湿性撥水加工の生地でなく、
通常の生地についたもので、
家庭洗濯されて落ちないことのある油のような染みなら、
何とか取れそう、って私も思います。
でも、このアイテムの場合は、
ドキドキものでテストをしております。
それは何故か?
こんな感じに表地が浮いて剥がれかかっているからなのです。
↓
仕上げ時に直しましたが、
また時間が経てば同じように生地が浮いてくると思います。
生地が浮く原因は、加水分解による生地接着の剥離です。
大気中の水分でも劣化してくるって事ですので、
このパッカリングは誰にも止められません。
そして、残念なことに再加工、再貼り付けが出来ません。
止水テープ(シームテープ)も、
再び貼り付ける事は不可能ではありませんが、
元々の強度のある時と同じようなものにはなりません。
ですから、裏の襟まわり(着用する側)にも染みはありましたが、
無理は出来ません。
↓
染みは薄くはなりました。
でも、残っています。
徹底的にキレイにしたい気持ちはあるんです。
あるんですが、
シームテープが大幅に剥がれる事や、
裏地が剥離してしまって、
着用出来なくなる事が一番まずいって思っています。
ですから、ココでストップです。
全体。
↓
仕上がったお品物には、
ガッチリ撥水加工もお付けしております。
着用される分には支障はないと思います。
きっと、気持ち良く着て頂けるはずです。
今回のお品物のように劣化が始まったものは、
クリーニング屋ではお断りしたほうが安全なアイテムかと思います。
万が一、クレームになった場合に、
お客様も勿論そうですが、クリーニング屋も良い気持ちになりません。
お互いにデメリットがあるのです。
でも、お手入れされたい、キレイにしたい、
と言う潜在需要は少なからずあると思っています。
染み抜きやクリーニングで、
お品物に変化が出るようなことはしたくありません。
でも、キレイにしたい。
相反する事ですがリスクをご理解頂ける場合のみ、
ご相談にはお応えしたいと思っていますし、
お引き受け出来る場合はございます。
ご用命を頂きまして、ありがとうございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」「リペア」の御相談承ります。
お気軽にお電話にてお問い合わせ下さいませ。
※電話でも、メールでも匿名のものにはお答え出来かねます※
染み抜きテスト、料金のお見積りは無料です。
宅配便での染み抜きクリーニングも承りますが、
アイテム等によってはお引き受けできない場合もあるかと思います。
初めて宅配便クリーニングをご利用される方、ご相談頂く方、
また、お急ぎの方はお電話でのご相談とさせて頂いております。
現在、メールでのご相談はお時間を頂戴する場合がございますし、
当店の宅配便クリーニングをご利用頂いたことがある方のみとさせて頂いております。
何卒、宜しくお願い致します。
菊地クリーニング ホームページ
http://www9.plala.or.jp/kclean/
メールアドレスはこちらです。→ kikuti.masasi@cream.plala.or.jp
〒990-0401
山形県東村山郡中山町長崎4431
TEL 023(662)3058
営業時間AM8:00~PM8:00 日曜定休です。
ご紹介している画像は、同じような事例で
お悩みの方の参考になりますように、
独断で掲載しております。
掲載に関しまして不都合な事がございましたら
お手数ですが、上記まで御連絡下さいませ。