古いアイテム（ヴィンテージ品、古着）の洗濯表示って、
探しても無い場合も多いんです。
実際にこんな感じ。
↓
あった、ありました。全く無いよりも親切ですが・・。
DRY CLEAN ONLY。
洗濯する時はドライクリーニングでどうぞ、って事です。
現在のケアラベルでも、
家庭洗濯をして欲しくないアイテムには、
ドライクリーニングは可能で、水洗い絵表示の部分は、
手洗いでも洗濯機の表示も×のものがあると思います。
家庭洗濯すると、元に戻らなくなりますよ、って事だと思います。
今日ご紹介しますのは、ワンピースです。
表示はありませんが、細い糸を使った薄手の生地で、
素材は綿だと思います。
お客様がお困りなのは全体的な黄ばみの染みです。
特に目立ったのは、首から腋の下にかけて。
前の部分も黄ばんでいますが、
目立つのは圧倒的にワキの部分というか上半身です。
右のワキ部分。首の部分のフリルにかけて。
↓
↓
左ワキ部分。右側と同じように。
↓
仕上がりです。
↓
黄ばみの染みは結構古いようでして、
厳密に言えば薄く残りましたが、
かなり改善しましたし、着用可能な状態かと思います。
これ以上の染み抜きは、
生地が薄く強度もないし、
地色のグレー色にも変退色が出そう。
そう判断し、ここまででストップとしました。
より黄ばみは薄く。出来れば真っ白に。が理想ですが、
更に染み抜きを踏み込みすぎて、
この前で止めておけば良かった、って事は経験上何度もあります。
生地がダメージになったり、色が変退色したりと、
お客様が着用出来なくなるのが一番まずいと考えるのです。
ダメ元で。
そう言って頂く場合もあるのですが、
ホントの所は、着用できない状態になる、なんて望んでおられないでしょう？
ドライクリーニング表示のものをクリーニングに依頼される時、
お客様からの申し出があった場合「汗抜き」をします。
またはこちらからお客様に「汗ぬき」をお勧めする場合もあります。
汗抜きは別料金になりますからクリーニング料金はかさみますが、
料金以上に仕上げに手間は掛かります。
クリーニング屋にとって水洗い出来ない物を、
ウエットクリーニンングして、仕上げると言う作業は、
余計にお代は頂く事になりますが、すごく儲かる、なんてありません。
ドライクリーニングだけして仕上げた物をお渡ししたほうがずっと効率はいいのです。
今回のお品物の場合、
直接肌に付く所が沢山あるものは、ウエットクリーニングしたほうが、
黄ばみは予防できると思います。
ドライクリーニングにプラスして汗がキッチリ取れる、
ウエットクリーニングも依頼したほうが良いアイテムです。
ご用命を頂きまして有難うございました。
「お困りのシミ」「黄ばみ」「修正」「リペア」の御相談承ります。
お気軽にお電話にてお問い合わせ下さいませ。
染み抜きテスト、料金のお見積りは無料です。
宅配便での染み抜きクリーニングも承りますが、
アイテム等によってはお引き受けできない場合もあるかと思います。
初めて宅配便クリーニングをご利用される方、ご相談頂く方、
また、お急ぎの方はお電話でのご相談とさせて頂いております。
現在、メールでのご相談はお時間を頂戴する場合がございますし、
当店の宅配便クリーニングをご利用頂いたことがある方のみとさせて頂いております。
何卒、宜しくお願い致します。
菊地クリーニング ホームページ
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